14年間の話
"泣いた分の笑顔が待ってる"
その歌詞に助けられた赤西担は山程いるだろうけど、もちろん私もその一人。でも今はそれが引き金になりそうな気がする。
赤西を好きになってから、何度も何度もたくさん泣いた。悲しい思いはたくさんした。その度に、この言葉を思い出して頑張ってきた。
でも多分きっと、私は負の感情が大きく出やすいから悲しい思いをした分を笑顔だけでは取り戻せなかった。
デビューコンに行けなかったこと、彼がいなかった期間のこと、いつも自担運がなかったこと、彼が脱退してしまったこと、事務所にいる間のソロ活動は追えなかったこと、チケ運がないこと、やっとの思いで遠征しても席が恵まれないこと、ムラサキがいつになっても聞けないこと、ジンデペ2018に行きたかったこと。
ざっと思い出すだけでもたくさん悲しい思いをした。
そのどれもを浄化するのに私はバクステのことを持ち出していた。
その結果、バクステの重みが増していった。それだけが唯一の思い出になろうとしていた。
バクステ当たったからしゃーない。あの時いい思いしたからしゃーない。何かと言えばそんな言葉を言う。
ただ嬉しかった。
それだけの思い出にしたかったはずなのに。
どうしてこうやってつらい思いをしてまで好きだと思わなきゃいけないの。もう辞めたい。さよならしたい。お別れしたい。
好きじゃなくなったからって私の14年がムダになるわけじゃない。それは分かってる。分かってるけど、虚無感に襲われてしまう。
私自身、今までお付き合いした人と別れてからもお友達の関係を続けられたことがなくて。
好きだった人とのその後の距離感の取り方が分からず、きっぱり離れてしまう。
赤西に対してもそう。
辞めたあと、どんな風に赤西を見たらいいか分からない。辞めたらきっと私、一気に嫌いになっちゃう。ちょうどいい距離感を見つけたいのにな。
この14年がきれいに終わる最後を見つけられないかな。